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ミュシャ展行ってきた [時事]

舞台の前に今日まで六本木の国立新美術館で開催の「ミュシャ展」を観て来ました。
「混んでた! でかかった!!」だけではなんですのでwもうちょっと真面目な感想をば。
 

 
以前ミュシャを観にいったのは2005年でした。

あれからもう干支一周しちゃったのか;
今回の目玉だった「スラヴ叙事詩」の習作の一部が当時のカタログに載っていました。
この記事を書くために見直して気づいたのは言うまでもないw
 
2017060211.jpg
 
「スラヴ叙事詩」とはミュシャ(現地読みだとムハとなるらしい)が自分の血族たるスラヴ民族の歴史を20作にまとめあげたものです。
そのサイズは小さくても405x480cm、大きいと610x810cmになります。
一番小さくても十畳間に広げることすら出来ない;
この壮大な作品で彼は民族の誇りと団結を喚起させようとしたようです。
 
ただ大きいだけではありません。
メッセージ性は強く(側の解説を読んでからだと凄く納得出来るのですが、いかんせんそのプレートにたどり着くまでが大変;)コレだけのサイズにも関わらず人々の表情がしっかりしています。
まあ、油絵なので近くで見ると間近で見ると流石にボヤッとしてますがw
 
写真撮影OKな場所もありました♪
2017060212.jpg
 
叙事詩の多くがチェコを舞台にしているなか、一枚だけロシアが入っています。
2017060213.jpg
農奴制を廃止した頃のロシアですが、ここにもスラヴ民族が移住しているので取り上げられたのでしょうか。
 
2017060214.jpg
自由=即明るい毎日という訳でもなく、多くの人々の困惑と見えない明日への怯えが読み取れます。
映画の『片隅』で玉音放送を聴いていたすずさんたちと、どこか被るような。
それでもしっかり前を見据える女性はミュシャからのエールなのでしょうか。
 
 
20作目の『スラヴ民族の賛歌』はまさにミュシャが未来に向けて言いたいことが集約されています。
2017060215.jpg
 
 
あとは有名なアール・ヌーボーなイラストなどでした。
この辺りは普段は大阪、堺市にあるので比較的簡単に見ることが出来ます。
てゆーか、結構な数は前にも見たわ。
ってことで軽く流しました。
 
実は今回一番気に入ったのが、パリ万博の壁画の下絵二枚でした♪
てゆうか全体的にミュシャ氏の絵は色塗る前の方が好み。
これも堺市の所蔵です。
この絵のグッズがあれば購入したのですが、下絵を商品にするのはご本人の意向に合わないと判断したのかなかったのが残念。
まあ、売り場だけでもめちゃくちゃ混んでいたから次に間に合いそうになくてお土産は早々に諦めました。
 
私が行った時は入場まで80分待ち(実際は10分くらい短かったかな)でしたが、待った甲斐は充分あった展覧会でした。
次があったらまたイソイソと出かけていくだろうなw
 




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