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BALLAD観てきました [映画]

先日、BALLAD観てきました。
 
以下、ちょ~ネタバレの感想となります。
これからご覧になる方はご注意ください。
原作の「青空侍」はよーく知っておりますwので、比較がそこかしこに出てきますがご容赦の程を。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
えーと、よろしいでしょうか。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

主役のお二人はまあ良いんじゃないでしょうか。
頑張ってる感が伝わってきます。
ガッキーが最後の最後で棒読みになっちゃってるけど;
他のキャストも戦国時代のは申し分ありません。
現代のは…モゴモゴ
監督は原さんの作品がよほど好きなんでしょうか。
しんのすけの代わりに今回のナビゲーター役を務めた真一は「河童のクゥと夏休み」の主人公をもっと小賢しくしたような感じ。ちなみに真一の父親はちょっと原さんに似ているようなw

また、結構なロマンチストでもあるんでしょう。写真でみんなの思い出作りのシーンとかみると。
又兵衛が廉姫にもらった布を原作では身に付けて行ったり、最後に二人の別れの余裕を作ったり。ご本人的に原作を観てもどかしかった部分を変更したんだろうな。

ただ…これがあの時代の人の生き方に沿っていたかというと、ちょっと違うような気がします。
決戦前に川上一家で二人をたきつける様子はまさに現代ドラマ風ではありますが、本人達はそこまでして欲しくなかったような…
最後も二人の為にかなり城の近くまで戻ってからとなっていますが、この頃には大倉井の軍は既にここら辺にはいなくなっているので、部下達の「誰が撃ったー!」「出てこーい!!」が酷く白々しく見えてしまうのですよ。あの漢達の叫びは好きなシーンだったのにな。
 
乳母の吉乃さんだって、それまで母親代わりとして廉姫を一生懸命育ててきた経緯が伝わってこないのに「私が行きます」ってなあ;あれは母として相当な覚悟のセリフなのに。
他にも「北と南で生まれた男女が…」って、秋田出身のヒロシと熊本出身のミサエのことを観客がよく分っているからこそ生きるのに、今回は唐突過ぎて浮いてしまいました。
こういう、原作にあったのでとりあえず言わせました、やらせました、が透けて見えるのはちょっといただけないと思います。
いっそのこともっとアレンジして欲しかったな。


まあ、欠点ばかり指摘しててもなんなので;いいと思ったところも。

新キャラとして登場した少年兵の文四郎はとてもよかった。
城下町の四人の代わりなのでしょうが、アニメ特有のコミカルな動きが表現出来ない以上、四人を出さず彼を起用したのは正解だと思います。
仁衛門夫婦のお子さんは原作では全員亡くなっているので、ちょっと救われた気にもなれましたし。
きっと彼はあれから又兵衛に追いつけるよう頑張りつつ、クヌギの木も大切に育てて、名前をつけてくれるのでしょう。
また、原作ではただの冷血漢だった高虎がやけに人間味を帯びていて、個人的に好きなキャラになりました。
あれで銀色の鎧兜だったらなー、惜しい!
罠に陥れて敵に眠る隙を与えなかったという作戦もオリジナルですね。これは短期決戦をしなきゃいけないって説得力があってよかった。
また、山城のつくりがリアルです。これは流石に叶わないですね。エキストラによる合戦の迫力も。
所々アクション時代劇っぽい殺陣があったのがちと残念。もっと泥臭くやって欲しかったな。


色々言ってしまいましたが、涙あり、ほのぼのありで子供から大人まで楽しめる作品だと思います。

もし原作をみていなかったら、是非一見のほどを!
よりストイックで、切なくて、笑える戦がそこにあります。
 
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9/19、13:59からテレ朝で放送(関東)もするそうです。


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